本記事ではBlenderではとあるオブジェクトに密着したオブジェクトを一緒に動かす、例えば下着と肌を一緒に動かす等の方法についてご紹介していきたいと思います。
使う前の注意点
本記事でご紹介する方法ではBlenderの【サーフェス変形】モディファイアーを利用したものとなっています。
そのため、Blender以外にモデルを流用しようと考えている場合は、本記事の方法ではなくウェイトの転送等を行ってください。
サーフェス変形を利用する方法
本章から具体的にどのようにサーフェス変形モディファイアーを利用していくのかをご紹介していきたいと思います。
本記事で利用する例
本記事では上図のようなオブジェクトを例としてご紹介していきたいと思います。下記のリンクで配布しているため詳しく見たい方はこちらからDLしてください。
サーフェス変形モディファイアーの練習用blendファイル配布|TomoG|pixivFANBOX
青色のオブジェクトが下着に使う場合で例えると肌のオブジェクトとなります。本記事では【ターゲットオブジェクト】と呼んでいきます。
赤色のオブジェクトが下着に使う場合で例えると、下着のオブジェクトとなります。本記事では【変形オブジェクト】と呼んでいきます。
アーマチュアはターゲットオブジェクトのみに適用しています。
本記事の内容を実践すると上図のように変形オブジェクトが動くことになります。
サーフェス変形は名前の通り表面に沿ってオブジェクトを変形してくれるため、何かに密着したまま動くオブジェクトを作りたい場合非常に便利なモディファイアーとなっています。
準備
まずサーフェス変形を利用するためには、ターゲットオブジェクトと変形オブジェクトを用意する必要があります。
また、ターゲットオブジェクトを変形させるために、アーマチュアもしくはシェイプキーを追加してください。
サーフェス変形モディファイアーの追加・設定
次にサーフェス変形モディファイアーを追加していきたいと思います。
上図のように変形オブジェクトにサーフェス変形モディファイアーを追加してください。
すると上図のようなサーフェス変形モディファイアーが追加されると思います。
このサーフェス変形モディファイアーの設定項目で【ターゲット】にターゲットオブジェクトを選択した後、【バインド】ボタンを選択してください。
これで、サーフェス変形ができるようになったと思いますので、ターゲットオブジェクトを動かしてみてください。
注意点
サーフェス変形モディファイアーのバインドをした状態で、ターゲットオブジェクトまたは変形オブジェクトの頂点数を変更する場合、注意が必要となっています。
もし頂点数を変更した場合、サーフェス変形モディファイアーの機能が止まってしまいます。そのため、一度バインド解除し、再度バインドしてください。
エラー・問題の解決方法
最後に本章ではサーフェス変形を利用していると起こるエラー・問題、そしてそれらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
こちらのエラー・問題の解決方法は筆者が発見したら追記していきますが、コメント欄やTwitter等でも教えていただけると追記しくので、何かありましたらお願いします。
Target has edges with more than two polygons
【Target has edges with more than two polygons】というエラーが出てサーフェス変形をバインドできない場合があります。
この理由は、ほとんどの場合は埋まっている面があるため起こっています。なので、その埋まっている面を消してから再度バインドを実行してみてください。
埋まっている面の見つけ方は下記の記事を参考にしてください。
BlenderでNゴンや重複・歪んでいる面の見つける方法をご紹介 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
同じ質問が下記でもされているため、もし埋まっている面を消しても直らない場合は参考にしてみてください。
本記事の内容は以上となります。
Blender内でしか使えないということ以外非常に便利なモディファイアーなので、是非モデリングやアニメーションに活用してみてください。
本記事は以上です。お疲れさまでした。