本記事では、Pythonで数学的な処理を行う時に便利な「Math」モジュールの中でも、よく使われるであろう関数をまとめてご紹介していきます。
本記事はモジュールを使用する関係上、下記の記事が前提知識となります。
【Python】パッケージやモジュールをインポートする時の基本知識まとめ! - TomoGのごちゃまぜ倉庫
ソースコード
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①:円周率π
円周率の「π」を取得できる変数です。
これは関数ではありませんが、本記事では多用する変数なのでご紹介しておきます。
②三角関数
図形的な計算を行うときに重要なのが、この三角関数となります。
ここで気になるであろう【math.cos(math.pi/2)】の値がおかしいのですが、これはmath.piが無理数であり、それを計算すると誤差が生じるからです。
出力された数値は大きく見えるものの、四捨五入の【round】関数を使ってみると、0と正常な値が表示されるようになります。
また、【tan90°】のような無理数の場合にもエラーが発生するようになっているため、もし発生する可能性があるならエラー処理を追加するようにしてください。
③:弧度法⇔度数法の変換
弧度法と度数法というと少しわかりにくいですが、簡単にまとめたものが下記です。
・「π」で表現する角度 = 弧度法
・「°(度)」で表現する角度 = 度数法
サンプルコードを見てもらえば分かりますが変換の関数は下記のようになります。
・弧度法→度数法への変換:degrees関数
・度数法→弧度法への変換:radians関数
となります。
④:絶対数
こちらは、引数に入れた値の絶対値を取ってくれる関数です。
とても簡単ですが、使う場面が出てくるかもしれない関数となっています。
⑤:切り捨て、切り上げ
小数点以下の値を切り捨てるのか、切り上げるのかを決められる関数です。
小数点以下を切り下げる場合は【floor】関数を、切り上げる場合は【ceil】関数を使います。
小数点の値によって【round】関数のように結果の違いは無いため、上手いこと使いこなしてください。
⑥:整数と小数点以下の分離
最後にご紹介するのは、知っていたらちょっと便利な関数です。
この【modf】関数は、小数点を含む数値の整数部分と小数点以下の部分を分離してくれる便利な関数となっています。
数値の扱い方によっては整数部分と小数点以下の部分のどちらも使いたい場合もあるので、これを使うとかなり便利です。
注意点としては、先に出力されるのが小数点部分、後に出力されるのが整数部分となっていることです。
公式ドキュメント
参考記事
本記事では、上記のサイトの複数ページを参考にしています。
もし本記事で分からないない場合やもっと詳しく知りたい場合は、上記のサイトの検索窓から探してみて下さい。
本記事の内容は以上となります。
PythonのMathはよく使われるモジュールなので知っている人は多いと思いますが、忘れても大丈夫なように本記事で再度確認しておきましょう。
本記事は以上です。お疲れさまでした。