本記事ではBlenderで蛇口から流れる水の作り方をご紹介していきたいと思います。
本来、Blenderで水に関係するものは液体シミュレーションを使いますが、本記事ではその液体シミュレーションを使わずに作る方法をご紹介します。流体シミュレーションを利用する場合は下記を参考にしてみてください。
Blender 流体(液体)シミュレーションの基本的な使い方 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
下記の記事の技術の理解が前提となっているため、Displacementについて分からない方は下記の記事からご覧ください。
Blender Displacement Mapの使い方!テクスチャ模様をメッシュに適用する - TomoGのごちゃまぜ倉庫
結果
昨日ふと思いついたBlenderで蛇口から流れる水。
— 智G (@tomohikog12) 2019年11月15日
この水は流体シミュレーションを使っておらず、サブディビジョンサーフェストとDisplacementを利用しているから軽い方。 pic.twitter.com/k78k0PXh9Q
上記のように蛇口から水が流れているように見せることができるものとなっています。
作り方
準備
まずは水にするためのメッシュを作成したいと思います。
まずは上図のように円柱を作成してください。
円柱を作ったら、ループカットで適度に切り分けておいてください。このループカットを行っていないと、出来上がりが縦に伸びて見栄えが悪くなります。
次に円柱の一番上を除く頂点で頂点グループを作成してください。
これは水が出てくる部分、本記事では蛇口部分まで変化することを防ぐためとなります。
次にこのオブジェクトにサブディビジョンサーフェスモディファイヤーを設定しておいてください。
これで、Displacementを適用する前の準備が整いました。
Dispacementの適用
次に実際に水が流れているように見せるための操作を行っていきたいと思います。
まずは1つ目のDisplacementモディファイヤーを追加してください。
これは大まかに水の形を作るためのものとなっています。頂点グループには前節で設定したものを選択してください。
そして、このDisplacementのテクスチャのタイプはクラウドにし、自分で水の形を調節していってください。
次に2つ目のDisplacementを適用していきたいところですが、その前にエンプティの十字を追加しておいてください。このエンプティの位置のXYは自由ですが、Zは重要になります。
エンプティを作成したら、このエンプティをアニメーション設定します。上図のように、エンプティをただ下に移動させるだけのアニメーションとなります。
Blenderで基本的なアニメーションを作成する方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
このエンプティの下に移動する速度が、そのまま水の流れる速度となるため後々調節します。
エンプティのアニメーションが終了したら、Displacementモディファイヤーを適用します。
頂点グループは変わらず設定をし、テクスチャタプはオブジェクトに変更した後、オブジェクトを先ほど作成したエンプティを選択してください。
次に先ほど作成したDisplacementのテクスチャのテクスチャタイプはクラウドにしておいてください。サイズ等は調節してください。
これでBlenderで液体シミュレーション無しの蛇口から流れる水の作り方は終了です。
後はマテリアル設定を行い、蛇口部分を作って見栄えを整えたら下図のようになります。
関連技術
本記事の内容は結果が異なってるように見えますが、上記の記事を参考にしたものとなっています。
本記事の内容は以上となります。
液体シミュレーションは非常に便利ですが、作成するには多くの時間を要します。そのため液体シミュレーシュンを使わず液体の表現を行う手段を知っておくことは重要に思います。
本記事は以上です。お疲れさまでした。