本記事ではBlenderで電子基板をプロシージャルで作成する方法についてご紹介していきたいと思います。
参考動画
主に上記の記事を参考にしていますが、バージョンの違いにより違いがあります。上記の動画はBlender2.8のみであり、Blender2.81以降では上記の動画ではなく本記事の方法で試してください。
詳細なBlender2.81以降については上記の動画のコメント欄にて記載されています。
マテリアルの作成方法
作る前に
本記事の内容はアドオンを利用せずに作る事ができますが、NodeWranlerがあれば調整が簡単であるため導入しておくことをおすすめします。
Blender ノード編集をもっと便利にするアドオン【Node Wrangler】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
基本部分
まず始めにボロノイテクスチャにテクスチャとテクスチャ座標をリンクさせてください。
ボロノイテクスチャの設定ですが、4D、F1、チェビシェフ距離に変更してください。この4Dは3Dでも問題ないのですが、より後で調整しやすいようにするため4Dにしています。
また拡大縮小ですが、これも自分の環境に合うサイズにしてください。
・マッピングノード
位置、回転、拡大・縮小でボロノイテクスチャを変更します。こちらで変更しない場合は削除しても問題ないノードとなります。
・ボロノイテクスチャノード
W:シード値のようなものでガラっと変更したい時は、ここを変更してください。
拡大縮小:回路の細かさが決められます。後述の波テクスチャの拡大縮小と併せて調整してください。
次にボロノイテクスチャを波テクスチャのベクトルにリンクさせてください。この波テクスチャにリンクさせた状態でNode Wranlerのシェーダープレビューをしてみると既に回路のようなものになっていると思います。ここから更に変更を加えていきます。
そして、その波テクスチャを数式の小さいに変更したものにリンクさせてください。この数式の小さいノードの下の値は小さい値のものにしておくと分かりやすいかと思います。
・波テクスチャノード
拡大縮小:先述のボロノイテクスチャの拡大縮小と併せて回路の大きさを変更してください。
・数式の小さいノード
2つ目の値を変更することで、回路部分と基盤部分の割合を変更することができます。
最後に数式の小さいノードから上図のように設定していってください。プリンシプルBSDFのスペキュラーは0にすることを忘れないでください。
上図の各RGBミックスノードやバンプノードで電子基板の色や粗さ、高さを変更することができます。
これで、Blenderでプロシージャルな電子基板のマテリアルができたと思います。
本記事の内容は以上となります。
電子基板を使う機会は少ないと思いますが、ノードの勉強などに作ってみてもいいかと思います。
また、プリセットとして保存しておいていつでも作られるようにしておくのもいいと思います。
Blender ノードグループを簡単に共有できる便利アドオンをご紹介【Node Presets】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
本記事は以上です。お疲れさまでした。