本記事ではBlenderのグラフエディターの基本的な使い方をご紹介していきたいと思います。
グラフエディタを使った結果
上記の動画は全て下の青線から上の青線まで移動し、その後下の青線まで戻るというアニメーションになっています。
全て同じフレームで移動するようになっていることが、青線基準で見ると分かると思いますが、アニメーションは全く別のように見えると思います。
このようにアニメーションを変化させるというのが、グラフエディタを使ってできることになります。
そもそもグラフエディタとは
そもそもグラフエディタとは、設定したキーフレームの中間の変化量を変更して緩急等をつけることができる機能です。
アニメーション設定には欠かせない機能になっているため、他のアニメーションを作成できるソフトでも、このグラフエディタ機能は付いています。
グラフエディタの使い方
本章からは、そんな便利なグラフエディタの使い方についてご紹介していきたいと思います。
準備
まずはアニメーション設定を行わないと、グラフエディタも使えません。そこで何でもいいのでアニメーションを設定してください。
一番簡単なアニメーションは、立方体などのオブジェクトを特定の位置から特定の位置まで動かすというものなので、試してみたい場合は移動だけのアニメーションを作ると分かりやすいと思います。
グラフエディタへ
本記事では結果でご紹介したようなアニメーションを元にご紹介していきたいと思います。上図は結果を作成したときのメッシュ状態になっています。
まずアニメーションを変更したいオブジェクトを選択してください。すると上図のようにアニメーションの変わり方のグラフが出てきます。これを変更していきたいと思います。
注)
左上で交差している黄緑の線はフレーム等を示す線です。
また、上図では青線になっていますが、これはZ軸の変化量を表しています。
X軸:赤線
Y軸:緑線
Z軸:青線
となっています。
設定されたフレームごとに黒い点があると思うので、その点を選択すると上図のようなものになります。
これはカーブと同じように左右の点で角度を決めて、真ん中の点で移動するようになっています。
【G】で移動や【R】で回転、【G + X or Y】なども使用することができるので、自由に変更することができます。
自分で変更するのもいいですが、既に用意された変化量を設定するのが楽かと思います。
既に用意されているものを設定する方法として、キー>補完モードから選ぶことができます。
キー>補完モードを押すのが面倒だと思うので、ショートカットキー【T】で選ぶことができます。
これ以降の各設定は、自分で実際に行ってみたほうが早いと思います。
補完モードのキャンセル方法
設定した補完モードのキャンセル方法として、キャンセルしたい黒い点を選択して【X】を押すと上図のようになります。
そこでチャンネルの削除を選択すると、補完が元通りになります。
新しいキーフレームの作成・複製
このグラフエディタ上で新しいキーフレームの作成・複製をすることができます。
キーフレームの複製は【Shift + D】で、キーフレームの挿入は【I(アイ)】で行うことができます。
具体的な使い方
このグラフエディタはちょっとしたアニメーションを行う時でも利用することが多くなっています。
例えば下記の記事のように静かな海を作る場合、直線的に変化していきたいと場合はグラフエディターを使用する必要があります。
また、下記のように音とオブジェクトを連携させたい時もグラフエディターを利用することになります。
Blenderで音とオブジェクトを連携させる方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
参考記事
本記事の内容は以上となります。
グラフエディタの操作はアニメーションを作るうえで非常に重要な機能なので、必ず操作方法を覚えておいてください。
本記事は以上となります。お疲れ様でした。