本記事ではBlenderで画面端を暗くして被写体を際立たせる・レトロ演出をすることができるビネット演出についてご紹介していきたいと思います。
結果
ビネット効果を付けた時と付けていない時の比較。
— 智G (@tomohikog12) 2020年2月6日
1枚目はビネット効果なし
2枚目はビネット効果あり pic.twitter.com/8yLcQ8S5Y9
ビネット効果を追加した結果は上記の画像の通りとなっています。
ビネット効果とは
ビネット効果については上記の記事で記載されているよう、画面端を暗くすることにより、写真の主体を際立たせる手法です。
この手法をBlenderのレンダリング結果にも適用させるというのが本記事となっています。
ビネット効果の付け方
参考動画
上記の参考動画ではグループ化して使いやすいところまでやっていますが、本記事ではグループ化はしません。ご了承ください。
Blender ノードエディタの使い方04【グループ・設定】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
付け方
まずはレンダリングして結果を出力してください。
本記事で紹介するビネット効果はコンポジターにて行うものとなっているため、レンダリングしてからとなります。
Blender ノードエディタの使い方03【コンポジットノード・最終調整】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
コンポジターに来たら、まずは上図のようにレンダーレイヤーのノードをリンクさせていきます。
この時、最初のミックスで結果が全て白くなりますが、ぼやける範囲を作りたいだけですので問題ありません。
レンズ歪みノードでは、変形を1.0にしています。もしビネット効果の形(写真端)を変更したい場合は、この変形の値を変更することで可能となります。
次に、レンズの歪みを拡大縮小ノードにリンクさせてください。
この拡大縮小のXとYに接続してある値は自分で調整すべき値となっています。
この値を変更することで、主にぼやける範囲を変更することができます。
次に拡大縮小ノードに上図のようなアルファオーバーノード等をリンクさせてください。アルファオーバーノードの上の画像には真っ黒にしておいてください。
次にぼかしノードを接続しますが、高速ガウシアンにした後XとYにそれぞれ250を設定。
そしてサイズにまた値ノードをリンクさせています。この値も最後に調整すべき値となっています。この値は主にぼかしのサイズを変更します。
最後に上図の赤線のように先ほどまで作成した画像と最初の画像を乗算してください。
これで、最初にご紹介した結果のようなビネット効果が出来上がると思います。
本記事で提示してきた値のままだとビネット効果が分かりにくい場合もあると思います。その場合は調整すべき値だとご紹介した値を0に近づけると効果がはっきりして見やすくなると思います。
効果をはっきりと見やすくした後で、ビネット効果になるよう調節してみてください。
本記事の内容は以上となります。
ビネット効果はちょっとした変化で簡単に付けられるものですが、結果が大きく異なって見えるため是非使ってみたい手法となっています。もし使わなくても知っているだけで表現の幅が広がるのでオススメです。
本記事は以上です。お疲れさまでした。