今回はHDRIを使用して、BlenderでIBLを行っていきたいと思います。何を言っているのか分からない方が多いと思います。
そのため簡単に言うと、画像を背景に設定し、その画像から光源を得ることでリアルな光源・背景を実現する方法だと思います。
本記事では、その光の情報を含む画像(HDRI)を使用して、Blenderのレンダリングに適用する(IBL)を行いたいと思います。
HDR、HDRI、IBLについての説明は最終章に記載するので、そこから分からない方は最終章からご覧ください。
IBLの設定方法
準備
まずはIBLを行うためにも、モデルやHDRIの準備を行っていきます。
まずモデルについては、何を作っても構いません。
今回用いるのは上図のように立方体の上に猿(スザンヌ)を置いただけの簡単なものになります。
HDRIの準備については、自分でダウンロードしてきてください。ダウンロード先については下記のリンクでまとめてあります。
ノード設定
まずは上図のようにノードエディタを開いて下さい。どのオブジェクトを選択しても構いません。
すると上図の赤枠のように選択してください。
すると何もない画面になるため、上図の赤枠のように【ノードを使用】を選択すると上図のようにノードが作成されます。
ここのノードの扱い方は、通常のシェーダーノードと変わりません。調整も同じようにすることができます。
Blender ノードエディタの使い方02【基本的なレンダリング】
そしてIBLにするためには、上図のように背景ノードと環境テクスチャをリンクさせてください。
この時、環境テクスチャに設定する画像はHDRI画像を選択してください。
これでBlenderでHDRIを用いたIBLは完了となります。
※注意点
編集モードやオブジェクトモードだと変化はありません。結果を見る場合はレンダーモードにしてください。
IBLの設定結果
上図の複数の画像が、今回テストとして設定したHDRIとなります。
このようにライトを変更、今回の場合だとIBLに設定するHDRIを変えれば、ここまで変化があることをご理解頂ければと思います。
参考サイト
HDR、HDRI、IBLとは
HDR
HDRとはHigh Dynamic Rangeのことで、明るさの幅(Dynamic Range)をより広く表現できる技術のことです。
この明るさの幅を広くしたことにより、より人間の目が判断している明るさに対応できるため、人間から見れば明るさを含めたリアルさを出すことができます。
HDRI
このHDRIとはHigh Dynamic Range Imageのことで、HDRで撮られた画像のことを指します。
HDRは技術のことで、HDRIはHDRを使った画像ということを留意しておいてください。
IBL
このIBLとはImage Based Ligjtingを指しており、英語の内容通り、画像を元に光を作成するというものです。そのため画像の光を表すデータの輝度を持っている画像形式ならIBLを行うことができます。
つまり、jpegなどでもIBLを行うことはできますが、明るさをよりリアルに再現できるHDRIがIBLを行う上で、一番見栄えがいいためIBLを行う時はHDRIを用います。