今回はリボン等ほぼ同じ形のものが曲っているもの等を作るときに活躍する技術をメモしていきたいと思います。
Blender 蝶々結びの作り方【紐など】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
流れ
1通りの流れについては動画で行ったほうが動きがあり分かりやすいと思ったので、動作を作成しました。
※注意点
キーコンフィグは2.7xを利用しているため、デフォルトの人とは異なります。ご注意ください。
基本的な方法
準備
必要なものは、引き延ばすオブジェクト1つとカーブパスです。
なので、まずは上図のようにメッシュ1つとカーブからパスを作成してください。
パスは【Shiftキー+Aキー】でカーブ>パスにあります。
上図のメッシュは、ただの平面です。
作成
次に平面オブジェクトに、配列複製を追加します。メニューのスパナのマークから生成>配列複製を追加します。
すると上図のような画面になるので、赤枠のように「カーブに合わせる」を選択して、カーブを先ほど追加したパスに設定してください。
※図ではX軸方向に伸ばす予定なので、配列複製のオフセットはX軸に1.0と設定しています。Y軸に伸ばす場合はオフセットのX軸を0に、Y軸を1.0に変更してください。
次にパスオブジェクトを選択してカーブ設定をしていきます。
上図のようにカーブ設定で、ストレッチと境界固定のチェックを入れてください。
カーブの設定は以上です。
次に、オブジェクトー>パスの順で選択して【Ctrl+P】でペアレント対象項目を出します。
その中のカーブモディファイアーを選択してください。
※追記(2020/01/01)
Blender2.81ではペアレント対象からカーブモディファイヤーを追加することができなくなっている模様です。
そのため、代替として下図のように行ってください。
上図のようにモディファイヤー追加メニューで、カーブを追加。
カーブモディファイヤーのオブジェクトに作成してあるパスを設定すると問題ありません。
※追記終了
するとオブジェクトがパスに追従するように動いてくれるようになります。なので、自分の利用用途に沿ってパスを編集してください。
パスの編集方法についてはパスの編集方法まとめにまとめてましたので、分からない場合はそちらをご確認ください。
パスの追従が終わったら、あとはカーブをメッシュに変換するようにしてください。
この変換を行うためのショートカットキーは設定によって異なるためご注意ください。
実例(リボン)
この方法を使うことで、リボンを作ったのが上図になります。実はこれは商用でも使った手法で、とても便利な方法なのです。
Blender 簡単に金属のような質感を出す【PBR Materials】
パスの編集方法まとめ
本章では本記事の方法を実践する上で欠かすことができないパスの編集方法について簡単にまとめたいと思います。
パスを伸ばす
まず始めに一番重要なパスを伸ばしていく方法をご紹介します。上図のようにカーブの頂点の中でも端の頂点を選択してください。
頂点を選択した状態で、Eキーを押すと上図のようにパスのカーブを追加することができますので、そこから伸ばしていってください。
パスの細分化
カーブの頂点と頂点の間に新たな頂点を作りたい場合は、2つの頂点を選択した状態でWキーを押すと上図のように、カーブコンテクストメニューが出てきます。
このメニューの中にある細分化を押すと、その2つの頂点の間に新たな頂点ができます。
パスの拡大・縮小
一部のパスの拡大・縮小を行う方法として、拡大・縮小を行いたいカーブの頂点を選択してください。
その後【Altキー+Sキー】を押すことで、頂点の拡大・縮小を行うことができます。
パスの拡大・縮小に追従してメッシュも拡大縮小するため分かりやすいと思います。
パスの回転
パスを個別に回転させる方法として、先ほどの拡大・縮小と同じくカーブの頂点を選択した状態で、Nキーを押すと出てくる項目の一番上にあるトランスフォームの傾きで変更することができます。
ここの傾きを変更することで、個別にパスを回転できるようになります。
または、回転させたいカーブの頂点を選択した状態でCtrl + Tで回転を行うこともできるため、そちらで行っても問題ありません。
本記事の応用
平面以外を曲げる方法
前章までの方法では全て平面メッシュで行ってきました。参考サイトでもそのように行っています。しかし、この方法に実は平面メッシュという縛りはこの方法にはありません。
こういう段差状のメッシュを先ほどの平面メッシュのようにすると
上図にように平面と同じように曲がってくれるようになります。
これを利用して道路等も作れるようになります。この方法は3次元的な移動もスムーズに行えるので、上り坂・下り坂、そしてカーブを綺麗に表現できるようになっています。
滑らかなカーブにしたい場合
本章まででご紹介した方法では、メッシュがカクカクしていて嫌だという方も多いと思います。上図のように滑らかなカーブを作りたい場合があると思います。
その場合は上図のように伸ばす方向に対しては幅を狭くして下さい。すると綺麗なカーブが作れるようになります。しかし綺麗なカーブを作れるということは頂点数も上がるので、そこだけはご注意ください。
参考サイト
本記事の内容は以上となります。
こういう簡単なメッシュの形が連続して繋がっているものは、この方法でだいたい出来るので、みなさんも使ってみてください。
本記事は以上となります。お疲れ様でした。