本記事ではBlenderで簡単にリアルな木を作ることができるアドオンの【Modular Tree】をご紹介していきたいと思います。
下記の記事ではローポリの木を簡単に作成する方法をご紹介しましたが、本記事はポリゴン数を考慮しないためローポリで実現したい場合は、下記の記事をご覧ください。
Blender 無料のアドオンとテクスチャを駆使してローポリの木を作る方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
導入アドオン
今回リアルな木を作成するために利用するアドオン名は先述した通り、Modular Treeという名前のBlenderの無料アドオンとなっています。
このModular Treeは上記のリンクからダウンロードしてください。後は通常のアドオンと同じ方法でBlenderに導入してください。
Blender 基本的なアドオンの入れ方【初心者向け】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
注意点
本記事でご紹介するBlenderでリアルな木を簡単に作ることができるアドオンの【Modular Tree】は木を作るときの補助としてのアドオンではなく、ノードで木を作成するタイプのアドオンとなっています。
このようなアドオンは下記の記事でご紹介しているように、少しはありますが基本的には使い慣れていない場合が多いと思いますので、ご注意ください。
Blender プロシージャルモデリングができるアドオンの基本的な使い方【Sorcar】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
基本的な使い方
Modular Treeの導入が完了したら、次に本章からはこのModular Treeを使ってリアルな木を作成する方法についてご紹介していきたいと思います。
準備
Modular Treeを使って木を作成するためには、少しだけ準備を行う必要があります。
まずは上図のようにエディタータイプの変更を行います。Modular Treeが正常に導入されている場合、上図のように【Mtree Node Tree】という項目があるので、この項目を選択して開いてください。
すると上図のようなシェーダーエディターのような画面になると思います。このModular Treeで追加された画面上にある新規ボタンを押してください。これを押さないとModular Treeのノードを使うことはできません。
最後にModular Treeで作成した木を実行・作成するノードを追加します。Modular Treeのノードは通常のシェーダーノードエディターのノードと同じ操作方法であるため、上図のようにModular Treeのノードから【Tree parameters】というノードを追加してください。
Modular Treeのノードは少し特殊で、出力用のノードが存在しません。今追加した【Tree parameters】というノードが強いて言うなら出力用ノードとなっていますが、どこにもリンクさせる必要はありません。
そのため、この【Tree parameters】ノードは必須のようなもので、重要なノードとなっているため、準備の段階で追加しました。次節から具体的な木の作り方についてご紹介していきます。
幹・枝作成
まず始めにBlenderで木を作成すると言っても、木のどこ部分を作成していいか決めないといけません。
本節ではまず始めに木の元となる幹と枝部分の作成方法についてご紹介します。
上図のようにTraunk NodeとBranch Nodeを追加してリンクさせてください。このノードは名前の通り幹と枝のノードとなっています。
代表的な値として
・length:幹の長さほぼ木の高さ)
・radius:幹の太さ
・resolution:解像度
・start:枝の生える場所の開始地点
・length:枝の長さ
・resolution:解像度
となっています。
そのため、自分が作成したい木の幹と枝となるよう値を調整する必要があります。これは後述する木の出力を行うまでどれくらいの値がいいのか分からないと思いますので、今は適当でいいと思います。
葉の作成
次木の大部分を占めるであろう葉の部分の作り方についてご紹介していきます。
葉の部分は下記の記事でご紹介した方法で作成しても問題ないのですが、本記事ではModular Treeの機能を使った葉の作成方法をご紹介します。
Blender 無料のアドオンとテクスチャを駆使してローポリの木を作る方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
まずは葉の一番大切な葉のテクスチャを用意してください。葉のテクスチャは下記の記事でご紹介しているサイト等からダウンロードすることができます。
販売用3Dモデルに使えるフリーテクスチャ素材サイト まとめ - TomoGのごちゃまぜ倉庫
次にこちらもBlenderのアドオンとなりますが、【Images as Plane】等を使って上図のような葉のオブジェクトを作成しておいてください。
このアドオンについては下記の記事でご紹介しているため、そちらをご覧ください。
Blender 簡単にテクスチャ付き平面に追加できるアドオン紹介【Import Images as Plane】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
葉の原点は葉の根っこに設定しておくことを忘れないでください。
次に上図のようなTwig Nodeを追加し、leaf typeをカスタムにし、更にその下に先ほど作成した葉のオブジェクトを選択してください。
このleaf typeはデフォルトのものでも問題ありませんが、カスタムの方が自由に変更できるためオススメとなっています。
このTwig Nodeの値はほぼ前節で説明したものと同じようなものなので説明は割愛します。
値を変更したら、Twig Nodeの一番上にあるexecuteを押すと葉のオブジェクトが生成されます。
木の出力
最後に、準備の時の作成しておいたTree parametersノードのcreate_leafsにチェックを入れて、leadにTwig Nodeで作成された葉のオブジェクトを選択してください。
後は様々な設定やアーマチュアを設定するかなどの設定がありますが、基本的には不要だと思いますので、本記事では割愛します。
全て設定が終わったら、Create Treeを押してください。これで木が作成されると思います。
他にも根が作れたりしますが、Root Nodeを追加して値を調整するだけなので、自分で試してみてください。
参考記事・動画
本記事の内容は以上です。
これによって主に枝がリアルに作る事ができるため、非常に便利ですがハイポリとなってしまうため、木を細かく見せたい時に利用してみてください。
本記事は以上です。お疲れさまでした。