本記事では以前ご紹介した内容に比べ簡単にかつリアルに道路を作る方法をご紹介していきたいと思います。
以前ご紹介した記事は下記の記事になります。少しだけ道路に触れています。
Blender 簡単なリボンや道路の作り方 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
こんな感じで綺麗に道路を作る方法を今週の1つ目の記事として予定しています。
— 智G (@tomohikog12) 2019年9月25日
技術的な面では、非常に簡単な話ですがこれについての記事探してもあんまりなかったので、一応書いておこうかとおもいます。 pic.twitter.com/pP5ZVqSrut
本記事の方法の結果は上記のツイートで挙げているスクショのようになります。
Blenderで道路の作り方
まずはBlenderで道路の作り方をご紹介していきたいと思います。周りの細々したことはすべて次章で行います。
道路の原型作成
まずは道路を作成するため道となるカーブのパスを作成します。
このカーブの設定ですが、3Dにしたうえ、マッピングにUVを使用にチェックを入れておいてください。
このマッピングにUVを使用というチェックを入れておかないとUV作業で地獄を見ることになるためご注意ください。
追記(2020/7/8)
この【マッピングにUVを使用】という項目はBlender 2.8台で削除されたようです。
同じような質問が下記になります。
そのため、この【マッピングにUVを使用】という項目がない場合、既にUV展開をされているため、操作を行う必要はありません。
また、この時3Dにしておかないと、カーブを曲げるときに曲げられないということになるためご注意ください。
次にカーブのジオメトリの中にある押し出しの値を上げてください。この値は道の横幅になるため、自分が作りたい道路の横幅に合わせて問題ありません。
そしてオブジェクトモードで回転をさせることで、上図のように道の原型のようなものができたと思います。
次は編集モードにして、自分の作りたいこのカーブを変形させていってみてください。カーブの変形方法については下記の記事の通りになっています。
Blender 簡単なリボンや道路の作り方 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
本記事では上図のように曲がった形にしてご紹介していきたいと思います。
次にこのカーブをメッシュに変更します。そのため、このカーブを複製してからオブジェクト>変形>カーブからメッシュへを選択してください。
カーブを複製する意味として、カーブの手直しなどを行う時、また一から作る手間を省くためです。
これで道路の原型は完成しました。次にシェーダーの設定を行っていきたいと思います。
シェーダー設定
シェーダーの設定は非常に簡単になっており、道路のテクスチャを利用するだけでほとんど終わります。
販売用3Dモデルに使えるフリーテクスチャ素材サイト まとめ - TomoGのごちゃまぜ倉庫
上記の記事でも紹介していますが、下記のように道路のテクスチャに特化しているサイトがありますので、そちらからダウンロードするのがいいと思います。
シェーダー設定自体は通常のテクスチャ適用で問題ないです。
Blender ノーマルマップを使ってテクスチャに凹凸をつける方法【PBR Map】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
これで道路自体は完成ですが、こんなきれいな道路は基本的に見ないと思います。そこでDisplacementを使って、ちょっと道路に凹凸をつけていきたいと思います。
モディファイヤーのサブディビジョインサーフェスをかけた後、Displacementを適用してください。
道路の端に地形を作成する場合は、道路部分のみを選択して頂点グループを作り、このDisplacementの頂点グループに設定してください。
そして上図のようにDisplacement画像を設定します。
このあたりの詳しいことは下記の記事を参考にしてください。
Blender リアルな地面の作り方 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
そうすることで完成した道路が上図のようなものになります。
これで道路は完成となります。
調整方法
道路が長い場合は、ダウンロードした道路のテクスチャによってはテクスチャが変に引き伸ばされていたりする場合があります。
その場合は、UVエディターでUVを引き延ばしたり縮小したりすることで調整をすることができます。
補足
本記事の説明通りやっていれば疑問に思う方もいると思います。
「あれ?UV展開していないのに、なんでテクスチャ張れるの?」
と思う方も多いと思います。
実はご紹介したことを1点だけやらないと下記のような違いが生まれます。
本記事通りにやれば左に、1点だけやらなければ右のようにUV展開ができないためおかしくなります。
この1点とはカーブを作った時に行ったマッピングにUVを使用にチェックがなります。このチェックを入れることで、UV展開も自動で行っていることになっているため、必ずマッピングにUVを使用にチェックを入れてください。
本記事の内容は以上となります。
街中の道路の場合は簡単に作る事ができますが、曲がりくねった道路はコツを知らないと非常に面倒なものになっているので、是非参考にしてみてください。
本記事は以上です。お疲れさまでした。