本記事ではBlenderでリギングを行うと必ず調整するウェイトペイントを、効率よく行う方法またはコツについてご紹介していきたいと思います。
【初心者向け】Blender キャラクターのアニメーション作成方法 その2【ウェイト調整】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
ウェイトを等高線表示
ウェイトペイントを効率よく行うためには、ウェイトペイントがどのように変化していっているのかを早く確認することが重要だと思います。
しかし、ウェイトはデフォルトでは色のグラデーションで表示されるためわかりにくい方もいると思います。
そのような時、ウェイトを等高線表示することにより見やすくすることができます。詳細は下記の記事でご紹介しているため、そちらをご確認ください。
Blender ウェイトペイントで見えにくい・分かりにくい時に行う設定 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
頂点ごとのウェイト確認・調整
次に頂点毎にどのボーンにどれくらいのウェイトが割り当てられているのかを確認することができたら便利な場合があります。
そのため、上図のように編集モードで知りたい頂点を選択して、Nキーで出てくるツールメニューの中にある【アイテム】項目の頂点ウェイトで見ることができます。
ここで値を変更することでも頂点のウェイトを調整することもできるようになっています。
もし、追加したいボーンがなかった場合は、最初からウェイトが追加されていない状態となっています。そのため、その頂点にウェイトを割り当てる必要があります。
そのため、上図のように追加したい頂点を選択した状態で、頂点グループの割り当てにいき、追加したいボーン名の頂点グループを選択した後、【割り当て】を押すとウェイトを追加することができるようになっています。
割り当ての下にある【ウェイト】の値を変更することで、調整されたウェイトを頂点に追加することができます。
一部のボーンのみ自動ウェイト
次に一部のボーンのみに自動ウェイトを付ける方法をご紹介します。
まず始めに、ウェイトを追加したいアーマチュアの【ポーズモード/編集モード】でボーンを選択してください。選択した後は、オブジェクトモードに変更してください。
次にウェイトを追加したいオブジェクトで【ウェイトペイントモード】に変更して、【ウェイト】という項目にある【ボーンから自動割り当て】を選択することで、選択したボーンのみウェイトの自動割り当てを行うことができます。
もし、この【ボーンから自動割り当て】がグレーになって選択できない状態になっている場合は、オブジェクトに【アーマチュアモディファイヤー】が追加されていない可能性があります。
そのため、アーマチュアモディファイヤーを追加した後、アーマチュアを選択した後、再度確認すると【ボーンから自動割り当て】項目が利用できるようになっていると思います。
不必要なウェイトを削除・クリーン
次にウェイトが限りなく0に近いような不必要なウェイトを削除(クリーン)する方法をご紹介します。
まず始めに頂点グループで削除・クリーンしたい頂点グループを選択した後、オブジェクトをウェイトペイントに変更後、【ウェイト>クリーン】の項目を選択してください。
すると3DViewの左下などに、上図のようなオペレーターパネルが出てきます。そこにある【制限】という項目に数値を入力してください。
この数値以下のウェイトが削除・クリーンされるようになるため、0.01に設定するといいと思います。この数値は自分で調整を行ってください。
しかし、この状態だと1つ1つ頂点グループを選択して、削除・クリーンする必要があるため、一括して削除する方法もあります。
クリーンという項目を選択した後出てくるオペレーターパネルの【使用部分】という項目を【All Groups】に変更すると全ての頂点グループを削除・クリーンすることができるようになっています。
常時ワイヤーフレーム表示
最後にオブジェクトにウェイトペイントするとき、頂点に塗らないとウェイトを変更することができません。
そのため、オブジェクトのワイヤーフレーム表示を常時する方法をご紹介します。
オブジェクトを選択して、オブジェクトプロパティを選択して、【ビューポート表示>ワイヤーフレーム】にチェックを入れてください。
すると、オブジェクトモードやウェイトペイントモードでもワイヤーフレームが表示されるようになって、ウェイトペイントがしやすくなります。
参考動画
下記の動画はチュートリアルではなく、作業動画ですが参考になります。
本記事の内容は以上となります。
ウェイトペイントは非常に地味で根気のいる作業なので、少しでも効率よく行ってドライバーやシェイプキーで調整に早めにいきたいと思います。
本記事は以上です。お疲れさまでした。