本記事ではBlenderでブーリアンモディファイアー(Boolean Modifier)の基本的な使い方をご紹介していきたいと思います。
そもそもBooleanとは
このBooleanは論理型のことで、つまり【ある】か【ない】の2種類にはっきりと分けることができます。
Blenderにすると、オブジェクトが存在【する】または【しない】などに分けるようになります。
Booleanモディファイアーでできること
BlenderのBooleanモディファイアーでできることとして、オブジェクトの一部を削除したり、合成したりできることです。
そんな便利な機能であるため、似たよう機能を持つBlenderのBoolean関連のアドオンは多くあります。下記の記事でご紹介したアドオンもその1つです。
Blender オブジェクトの合成・boolean操作を簡単にするアドオン紹介【Bool Tool】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
しかし、上記でご紹介しているBool ToolとBoolean Modifierとでは使い方が異なっています。その違いについて次節でご紹介します。
Bool ToolとBoolean Modifierの違い
Blenderアドオンの「Bool Tool」とBooleanモディファイアーの決定的な違いは、操作であるかモディファイアーであるかの違いとなっています。
そのため、Booleanモディファイアーのメリットは、モディファイヤーであるが故に、調整が非常に簡単で、アニメーションにも対応することができることが挙げられます。
Booleanモディファイアーの使い方
本章まででBlenderのBooleanモディファイアーについてご紹介しました。本章からはそんな便利なBlenderのBooleanモディファイアーの使い方をご紹介していきたいと思います。
準備
まずは変化させたいオブジェクトを用意してください。本記事では上図のようにスザンヌにしています。
次にBooleanモディファイアーで削除したいオブジェクトを用意します。本記事では上図のように立方体を作り、スザンヌを覆うくらい大きくしています。
この時、削除用のオブジェクトの大きさがギリギリだとスザンヌを完全にBooleanで削除しきれない場合があるため、十分な大きさを確保してください。
この立方体は後々指定するので、名前を決めておいてください。本記事では【Delete】としています。
これでBlenderのBooleanモディファイアーを使う準備が完了となります。
使い方
準備が完了したら、スザンヌにモディファイアーのブーリアン(Boolean)を追加してください。間違えても削除用の立方体に追加しないでください。
すると上図のようなBooleanモディファイアー画面になると思います。
Booleanモディファイアー項目の中に、演算というものがあると思います。この演算には交差・統合・差分があります。本記事では差分を使っていきたいと思います。
効果は下記の記事でご紹介しているUnioin、Difference、Intersectと同じになっています。
Blender オブジェクトの合成・boolean操作を簡単にするアドオン紹介【Bool Tool】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
オブジェクトにはスザンヌを削除するためのオブジェクトを選択してください。本記事では準備の時作成した立法体の【Delete】を選択しています。
実質的な使い方はこれで完了となります。しかし、効果も分かりにくくなっているため、それらが分かるようにしていきたいと思います。
使用の一例
BlenderのBooleanモディファイアーはアニメーションが付くと非常にわかりやすくなります。そのため、Booleanモディファイヤーの効果を知るためにもアニメーションを作成します。
本記事の例では立方体の【Delete】が上図のように下に落ちてくるというだけのアニメーションを作成しています。
Blenderで基本的なアニメーションを作成する方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
これでアニメーション自体は完成していますが、この立方体が邪魔で結果が分からないと思います。
立方体の【Delete】を選択した状態で、上図の位置にある【ビューポートで表示】と【レンダーで表示】のチェックを外してください。
また、見えないのに選択してしまうのは面倒だと思う場合は【選択可能】のチェックも外しておいてください。
そうすると上図のように上からどんどんスザンヌが消えていくというアニメーションが完成したと思います。
本記事の内容は以上となります。
このBoolenは気づきにくいですが、非常に使い道が多く、アニメーションを行う上であったら非常に便利なものになります(表面でパーティクル等)
本記事は以上です。お疲れさまでした。