本記事ではBlenderで1つのオブジェクトに複数のMaterial(マテリアル)を割り当てる方法についてご紹介していきたいと思います。
本記事の方法を利用していくと、必然的にBlenderのマテリアルやテクスチャが増えていき、不要なものもでてきます。そんな時に役に立つアドオンもご紹介しているため、そのアドオンは下記のリンクからご覧ください。
Blender 不要なマテリアル・画像を削除できるアドオン【SceneXtra】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
ただ、いつのBlenderのバージョンアップか忘れましたが、Blenderを再起動すると自動的に削除されるようになっています。しかし、すぐに消したいという方は上記のアドオンを利用してマテリアルを削除してください。
複数のマテリアルの割り当てとは
本記事の冒頭にある画像のように、1つのオブジェクトに複数のマテリアルを割り当てることができます。
しかし、1つのオブジュクトに複数のマテリアルを割り当てる方法にはメリット・デメリットが存在するため、それを次節からご紹介します。
メリット
管理が楽
まず始めに複数のマテリアルを割り当てるメリットとして、マテリアル管理が非常に楽になります。
マテリアルに分かりやすい名前を付けておくことで、これは何のマテリアルなのか一目でわかり非常に管理が楽になります。
シェーダーエディターが複雑になりにくい
次にメリットとして、シェーダーエディターが複雑になりにくいということも挙げられます。
基本的に複数のシェーダーをシェーダーミックスで合わせていくという方法を用いれば、複数のマテリアルを割り当てる必要はありませんが、非常にシェーダーエディターが複雑になります。
そのため、シェーダーエディターを複雑にしたくない場合は、複数のマテリアルに分割した方が楽になります。
デメリット
同じ効果を付与しにくい
最初にデメリットとして、1つのオブジェクトに同一の効果を追加したい場合、各マテリアルに同じ効果を付与しにくいことが挙げられます。
例えば、オブジェクトの輪郭を光らせる効果を追加したいときの一番ベターなやり方はシェーダーでエディターで輪郭をとると思います。
この輪郭をとる作業をマテリアルごとに合わせて作らないといけないため、同じ効果を非常に付与しにくい状態となっています。
処理が重くなる
複数のマテリアルを用意するということは、それだけ処理の計算時間がかかることになります。
Blenderだけで動かす場合は気にする必要はないと思いますが、ゲームエンジンなど別ソフトで動かしたい時非常に重要になる部分だと思います。
Unityの負荷削減方法として、マテリアルの削除も挙げらています。そのため、マテリアルを増やせば、それだけ汎用性が減るということにご注意ください。
複数のマテリアルの割り当て方法
次に本章からは、実際にBlenderの複数のマテリアルを割り当てていく方法についてご紹介していきたいと思います。
メッシュを用意
まず始めに上図のように立方体を用意してください。
本記事ではマテリアルの割り当てが分かりやすいよう、真ん中にループカットを入れていますが、自分の好きなように頂点を編集してください。
複数のマテリアルを作成
次にオブジェクトに割り当てるためのマテリアルを作成していきます。
まず始めに通常のマテリアル作成のように、マテリアルタブからマテリアルの新規作成ボタンを押してください。
次にマテリアルタブの右上にある「+」アイコンを選択してください。すると、上図のように何も設定されていないマテリアルに灰色の背景になると思います。
これがマテリアルの選択状態になり、この選択状態の時に先ほどと同じようにマテリアルの新規作成を行ってください。
これで1つのオブジェクトに複数のマテリアルを作ることはできたと思います。
本記事では上図のように、各マテリアルが分かりやすいよう色を付けています。
マテリアルの名前や色などはサンプルとして適当に付けたものなので、ここでマテリアルごとにシェーダーの設定などを行ってください。
マテリアルの割り当て
マテリアルの割り当てを行う前に、マテリアルの割り当ては面ごとに行います。そのため、割り当てしやすいようBlenderの3Dビュー上の選択方法を面選択に変更しておいてください。
面選択は上図のように3Dビューの左上にあるアイコンを選択することで、面選択にすることができます。
変更したい面を選択後、マテリアルタブにある変更後のマテリアルを選択し、そして上図のように割り当てを選択してください。
すると、選択された面が別のマテリアルに割り当てられたと思います。本記事では2つのマテリアルしか利用していませんが、何個マテリアルがあっても同じとなっています。
これでBlenderで1つのオブジェクトに複数のマテリアルを割り当てることができたと思います。
古いバージョンでの複数のマテリアル割り当て方法
Blender2.79のバージョンですが、Blenderで1つのオブジェクトに簡単に複数のマテリアルを割り当てる方法について上記の動画でご紹介しています。
Blenderのバージョンが上がっても可能な方法となっていますが、非常に便利な選択方法も増えたなどの理由から、別オブジェクトにしてからマテリアルを追加するメリットはあまりありません。
しかし、別オブジェクトにして、各オブジェクトのマテリアルを追加、統合という方法はまだ利用できるため、興味ある方は上記の動画をご覧ください。
以上が今回の記事となります。
1つのオブジェクトに複数のマテリアルを使うことはよくあるので、この複数のマテリアルを割り当てる方法はマスターしておいたほうがいいと思います。
それでは今回の記事はここまでとなります。お疲れ様でした。