本記事ではBlenderでリターゲットできる無料アドオン【ReNim Node】の基本的な使い方をご紹介していきます。
リターゲットとは?
そもそもリターゲットとは何か疑問に思っている方も多いと思います。
簡単にいえば、既に設定されたアーマチュア・ボーンの動きを、違うアーマチュア・ボーンにコピーすることです。
これができれば、例えばMMDモデルの動きを、自分が作ったモデルに再現したい時、アーマチュアのボーン構造が違っていても適用できることになります。
分かりにくい場合は、上記の動画のように、違うボーン構造でも同じ動きをさせることができると覚えておいてください。
ReNim Nodeの使い方
本章からは、具体的なReNim Nodeの使い方についてご紹介していきます。
ReNim Nodeの導入
まずReNim Nodeを導入していきます。
上記のGumroadにアクセスし、アドオンを入手しダウンロードしてください。
購入価格に0を入力することで入手できるので、無料となっています。
ダウンロードしたら、通常のアドオンと同じように導入してください。詳細は下記の記事をご覧ください。
Blender 基本的なアドオンの導入・追加方法【初心者向け】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
基本的な使い方
次にReNim Nodeの基本的な使い方についてご紹介していきます。
準備
まずReNim Nodeを使うためには、準備が必要です。
準備とは、コピー元となるオリジナルの動きを持ったアーマチュアと、コピー先となるアーマチュアの2つ必要です。
本記事では、分かりやすいよう上図のように用意しました。手前のアーマチュアがコピー先用、奥のアーマチュアがコピー元となるオリジナルとなっています。
オリジナルの動きとして、非常に簡単に時間が経てば上図のように移動と回転するだけのものとなります。
これをコピー先のアーマチュアにも同じ動きをさせていきたいと思います。
そもそもアニメーションのさせ方が分からない方は、先に下記の記事をご覧ください。
Blenderで基本的なアニメーションを作成する方法 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
設定
まずは上図のおゆにウィンドウをReNim Nodeで追加されたウィンドウに変更してください。
そして、ノード等と同じように新規作成を実行
そして、最初に上図のように【オブジェクト>Target and Source Object】を追加してください。これがないと動かないので注意。
【Target and Source Object】ノードを追加すると、上図のようなノードが出てきます。
ここの【ターゲット】にコピー先アーマチュアを、【ソース】にオリジナルアーマチュアを選択してください。
これで、コピー元と先の設定が完了したので、どのボーンのコピーするか設定していきます。
ボーンの動きをコピーするためには、上図のように【マッピング>ボーン】を追加してください。
すると上図のような右側のノードが追加されるため、上図のようにリンクさせてください。
そして、【Bone Target】にはコピー先のボーンを、【Bone Source】にはコピー元のボーンを選択してください。
そして、その上にある設定でどれだけのコピー量にするかを設定することができます。動きすぎと感じた場合はここで調整してください。
面倒かもしれませんが、これをコピーしたいボーン全てに行ってください。
バインド
最後に設定したボーンたちをバインドしていきます。
上図の赤線部分にある【BIND】というボタンを押すと、上図のようにノードが緑になり先ほどのボタンは【UNBIND】に変更します。
この状態でアニメーションを実行すると、アニメーションがコピー先のアーマチュアにもコピーされていると思います。
何かしら調整したい時は、もう一度UNBINDした後、調節し、再度BINDして下さい。
参考記事
本記事の内容は以上となります。
アーマチュアの構造の違いから、同じ動きをさせることができない・また作り直す必要があると残念に思っている方は、是非本アドオンを使ってみてください。
本記事は以上です。お疲れさまでした。