本記事ではBlenderでプロシージャルモデリングができるアドオンの【Sorcar】の基本的な使い方をご紹介していきたいと思います。
導入方法
GitHub - aachman98/Sorcar: Procedural modeling in Blender using Node Editor
上記のリンクからGithubに行き、ダウンロードしてください。後は通常のアドオン導入方法と同じようになっています。
Blender 基本的なアドオンの入れ方【初心者向け】 - TomoGのごちゃまぜ倉庫
Sorcarの基本的な使い方
注意点
このSorcarというBlenderアドオンの基本的な使い方をご紹介する前に、1つ非常に重要な注意点が存在します。
日本語の紹介記事として紹介した3D人さんの記事でもありましたが、このアドオンを利用しているとよくBlenderが強制終了で落ちます。
復元をすればある程度は元通りにすることはできますが、いつ強制終了してもおかしくないということを念頭に、自動保存やこまめにセーブしながら利用することを心がけてください。
準備
まず初めに上図のようにエディタータイプをSorcarに変更してください。この時、Sorcarがなければアドオンの導入に失敗している場合があります。
次にSorcar画面の上部に【新規】というボタンがあるので、そこを選択することでSorcarアドオンを利用する準備が整います。
オブジェクト作成
次にオブジェクトを作成していきたいと思います。通常のノード編集と同じようにノードを追加していきます。
まず初めに追加するのは何でもいいのですが、基本的には【入力>Create 〇〇】となっています。
ここで注意点としてオブジェクト作成は【Add 〇〇】ではないということです。筆者も最初このAdd 〇〇を使っていましたが、結果は出力されません。
理由として恐らく【Create 〇〇】はオブジェクトとして生成、【Add 〇〇】はオブジェクト内部にメッシュとして生成となっています。そのため、初めから【Add 〇〇】を利用しようとすると存在しないオブジェクトにメッシュ生成ということになってしまいます。
結果表示方法
結果の表示方法ですが、結果として出力したい箇所のノードを選択すると、上図のように【Set Preview】という項目が出てきます。この項目は一部ノードでは出てこないためご注意ください。
この【Set Preview】という項目を選択すると、結果としてプレビューすることができます。後はそのままレンダリングすると同様の結果としてみることができます。
サンプル
本節までで基本的な使い方をご紹介しましたが、このSorcarというアドオンの各ノードは今までマウスとキーボードで操作していた時のものとあまり大差はありません。そのため、何を行いたいか今まで行ってきた操作名で検索をするとすぐに出てくると思います。
本節では、まだ少しわかりにくいという方向けに、いくつかの初歩的なサンプルをご紹介していきたいと思います。
ランダム選択後削除
まず初めにランダムに選択した後、その面を削除するという方法のノードが上図となっています。
左から順に説明していくと、まず【Create Grid】でグリッドを作成、【Set Selection Mode】で面選択の方法に変更、【Select Random】でランダムに選択解除(作成後は全選択状態のため)、そして【削除】で選択された面を削除しているというノードになります。
結果として表示すると上図のようになります。
モディファイヤーと移動
次にモディファイヤーと移動についてのサンプルをご紹介します。左上のノードからご紹介していきます。
まず【Create Cube】で立方体を作成、【ベベルモディファイヤー】で作成された立方体のオブジェクトにベベルモディファイヤーを適用します。
次に下に行って、同じように【Create Cube】で立方体を作成、【Local Transform】でキューブを移動させています。
そして、一番右の【ブーリアンモディファイヤー】で上図の上で作成した立方体オブジェクトと、下で作成したオブジェクトの差分をとっています。
このサンプルの結果が上図のようなものとなります。
参考動画
日本語の紹介記事
Sorcar 3.0 alpha - Blenderでノードベースのプロシージャルモデリングを可能にする無料アドオン!2.8対応版が公開!
その他のノードベースのアドオン
本記事の内容は以上となります。
このSorcarというBlenderのアドオンを利用すれば、ノードベースでモデリングできるため、様々なことが数値で調整可能・作り直すことも容易という非常に素晴らしいメリットがあります。
是非皆さんも使ってみてください。