【Auto Reload】Blenderとペイントソフトを連携させるアドオン紹介!

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本記事ではBlenderで作成したモデルのテクスチャを作成する際、外部のペイントソフトを使って行うとき必要な連携方法、そしてそれに用いるソフトとアドオンも併せてご紹介していきたいと思います。

Blenderでテクスチャを作成する時、本記事の内容だけでなくテクスチャペイントをする方法もあるため、併せてそちらもご覧ください。

外部ソフトでテクスチャを作成する方法

本章では本題であるBlenderと外部ペイントソフトを使って、テクスチャを作成していく方法についてご紹介していきたいと思います。

アドオン導入

まずはBlenderにアドオンを導入します。

github.com

上記の【Auto Reload】というアドオンをダウンロードしてください。Blender 2.8版ですが、それ以降のバージョンでも利用できるため問題ありません。

詳細なアドオン導入方法は下記の記事をご覧ください。

このアドオンの便利な部分として、画像をリフレッシュしてくれるだけのものとなっています。そのため、ペイントソフト側で何かしらの処理を行う必要はなく、ほぼ全てのペイントソフトで利用できるようになっています。

UV展開・エクスポート

次にBlenderで作成したい3DモデルをUV展開してください。

このUV展開図が、テクスチャ作成時の基礎となるため、しっかりと調整しながらUV展開を行ってください。

UV展開を行った後は、UV展開の配置をエクスポートしておいてください。このUV配置の画像はテクスチャ作成時に利用するため、ほぼ必須となっています。

本記事ではこのUV展開の配置をエクスポートした画像を【UVテクスチャ】と呼んでいきます。

基本的なUV展開方法や、UV展開の配置のエクスポート方法は下記の記事でご紹介しているため、詳細は下記の記事でご確認ください。

テクスチャを新規作成・設定

次にテクスチャを新規作成をして、マテリアルに設定しておく必要があります。マテリアルにテクスチャが設定されていない場合、テクスチャを外部ペイントソフトで描いても反映されないためご注意ください。

Blenderや外部ペイントソフトどちらでもいいので、まずは何も描かれていないテクスチャを作成してください。解像度は基本的に1024x1024または2048x2048で問題ないと思います。

この新規作成したテクスチャを本記事では【ベーステクスチャ】と呼んでいきます。

Blenderでテクスチャをマテリアルに反映させる方法

そして、ベーステクスチャを読み込み、上図のようにテクスチャを描画するようシェーダーエディターで設定してください。

ここまでが、Blenderと外部ペイントソフトを連携させるまでの準備となっています。

外部ペイントソフトでテクスチャを描く

本節からは、実際に外部ペイントソフトを使っていきます。

まずはベーステクスチャとUVテクスチャをペイントソフトで読み込み、UVテクスチャが一番上のレイヤーに来るよう、レイヤーを移動させてください。

この状態でUVテクスチャのレイヤー以外のレイヤーに絵を描いていってください。ベーステクスチャのレイヤーに描いても問題ありません。

Blenderにペイントソフトで描いたテクスチャを反映したくなった場合は、UVテクスチャのレイヤーを非表示にした状態で、ベーステクスチャに上書き保存してください。

更新する

次にペイントソフトで描かれたテクスチャをBlenderのモデルに反映させる必要があります。

BlenderのアドオンAuto Reloadの更新ボタン

上図のようにシーン設定項目の中に【Auto Reload】項目があるため、上図の赤線のうち【再読み込み】か【Timer】ボタンのどちらかを選択してください。

【再読み込み】を押した場合は、すぐにテクスチャが更新され反映されるようになると思います。

【Timer】を押した場合は、設定された時間ごとにテクスチャが更新されるようになるため、毎回この【再読み込み】ボタンを押すのが煩わしい方はこちらを押してください。

【Timer】を選択した場合は、自動更新されていることを示すアイコンが表示されるようになると思います。

自動で更新の設定

BlenderのAuto Reloadの更新頻度の設定

Auto ReloadのTimerの更新頻度は、アドオン導入画面で設定することができます。

上図の位置にある設定項目【Checking Frequency】で更新頻度を設定してください。秒ごとの設定となります。

余談:自動更新時のアイコン設定

BlenderのAuto Reloadのアイコン設定

余談ですが、更新頻度の設定項目の下に自動更新時のアイコンの設定もあります。

アイコンのサイズや位置、色を変更するだけでなく、アイコンを消すこともできますが、自動更新していることを忘れないようアイコンは消さないほうがいいと思います。

おすすめ無料外部ペイントソフト

前章まででBlenderと外部ペイントソフトを連携させる方法をご紹介してきましたが、具体的にどのようなペイントソフトを利用すればいいのか迷うことがあると思います。

漫画やイラストを描いていたり、ガッツリ使う方はPhotoshopやClipStudioを使っていますが、時々テクスチャ作成に利用したいという方は無料ソフトの方がいいと思います。

そのため、本章ではおすすめの無料外部ペイントについて軽くご紹介していきたいと思います。

MediBangPaint

筆者が使っているのは、MediBangPaintというペイントソフトとなっています。

こちらは無料で利用でき、AndroidやiPhoneでも描くことができるため隙間時間にテクスチャを作ることもできます。

また、ペイントソフトとして基本的な機能も最初からついているため、無料でペイントソフトを利用したいという方には、非常におすすめのソフトとなっています。

medibangpaint.com

GIMP

次に無料のペイントソフトといえば非常に有名なGIMPもオススメとなっています。

こちらもでも問題ありませんし、足りない機能があればプラグインを追加すればいいのですが、個人的に使いにくかったため使用していません。

www.gimp.org

その他のペイントソフト

その他のペイントソフトについては下記の記事にて、様々なペイントソフトが紹介されているため、参考にしてみてください。

www.clipstudio.net


本記事の内容は以上となります。

Blenderだけで3Dモデルを完成させることもできますが、ペイントソフトを使ってテクスチャを作ったほうが便利な場合もあるため、是非テクスチャ作成にBlender以外のペイントソフトを試してみてください。

本記事は以上です。お疲れさまでした。