今回は数あるテクスチャの中でもフリーでテクスチャを入手できるサイトをまとめました。今回紹介するサイトのライセンスはほぼ全てCC0(Creative Commons Zero )です。
なので、自作3Dモデルを販売するときに、テクスチャに使いたい場合や、背景に使う場合等、自由に使用することができます。
しかし、素材によっては規約が存在する場合があるため、本記事で紹介したサイトの中でも使用する素材がどのような利用規約か、しっかりと確認してください。
前提条件
無料
まずは基本的に無料で使用したいと思っている方は多いと思います。。有料だとハイクオリティなものも多いですが、やはり無料のものを使用したいものです。
なので、今回ご紹介するテクスチャ配布サイトはフリーつまり無料で配布しているサイトを選んでいます。
商用可能・改変可能
3DCGの場合、モデルを作って終わりというのは、ほとんどの場合ないと思います。その制作物を販売するか、何かに使用するかのどちらかが多いかと思います。
その時、3モデルに使用したテクスチャの権利がどうなっているのかに困る場合があります。なぜなら、テクスチャ自体がは商用利用禁止になっている場合があるからです。
なので、今回ご紹介するテクスチャ配布サイトはほぼ全て、商用利用可能・改変も可能なテクスチャを配布しているサイトを選びました。
再配布可能
3DCG制作物を配布する場合、テクスチャも同梱することが多いかと思います。
この時、テクスチャを同梱することが再配布に当たるのかの判断が難しく、利用するテクスチャによっても条件は異なります。
そのため、テクスチャの再配布も可能であれば嬉しいと思い、条件に選んでいます。
これらの条件から
これらの前提条件をまとめると、フリー、商用利用・改変可能・再配布可能なライセンスを持つテクスチャということになります。
そして、そのライセンスが CC0 (Creative Commons Zero )となります。
本記事では、フリーテクスチャといってもCC0のライセンスのテクスチャを配布してくださっているサイトをまとめました。
・公式サイト(英語版)
Creative Commons — CC0 1.0 Universal
・公式サイト(日本語版)
・分かりやすいCC0の解説サイト
サイト紹介
Texture Haven
ライセンスについてのページ
このサイトはフリーテクスチャであるにも関わらず、高品質のテクスチャが用意されています。しかし量的・種類的にも少なく、主に環境・建築物のテクスチャとなっています。
そして、このサイトの嬉しいところは、使用したい画像状態を個別にダウンロードできることです。
例えばAOだけやスペキュラーだけ等、使用しないテクスチャは最初からダウンロードしないこともできます。
CC0 Textures by StruffelProductions
ライセンスについてのページ
トップページ下部
こちらもフリーテクスチャであるにも関わらず、高品質のテクスチャが置いてあります。しかも、テクスチャを選択すると、似たようなテクスチャを提示される他、画像の品質も決められるなど細かな要望にも応えられるサイトです。
またこのフリーテクスチャを置いているサイトの一番いいと思うところは、実際に3Dモデルに適用したところがSkechfabで見られるところです。
なので、このフリーテクスチャを適用いたらどうなるのかが具体的に分かると思います。
Share Textures | Free Seamless CC0 Textures
ライセンスについてのページ
こちらも高品質なテクスチャが多く揃っているサイトです。
しかし、ここはテクスチャの数があまり多くなく、今までのサイトと比べると少ないなと感じてしまうかもしれません。
またダウンロード方法もGoogle Driveに自分でアクセスしてダウンロードするという方法なので、テクスチャをダウンロードしにくい場合もあります。
しかしその分高品質なテクスチャが多いので、是非ここは使ってほしいテクスチャサイトの1つです。
cgbookcase.com
ライセンスについてのページ
こちらもフリーテクスチャが配布されているサイトとなっています。
ここのテクスチャも高品質なテクスチャが大半を占めています。また道路のテクスチャがとても豊富です。なので道路のテクスチャを使いたい方は、ここを使うのがベストかと思います。
道路以外のテクスチャも充実してきているため、チェックしておいた方がいいフリーテクスチャを置いているサイトとなっています。
Wolf
※追記(2020/9/4)
テクスチャ配布サイトが消えており、サイト内を探してもないため恐らくテクスチャの配布は終了しています。
もし、テクスチャ配布されている場合コメント等で教えて頂ければ幸いです。
※追記終了
ライセンスについて
上記のページの真ん中にあるLICENSEというボタンを押すと出てきます。
こちらも多くのCC0テクスチャが配布されているサイトとなっています。このサイトはGoogle Driveから画像をダウンロードするため、上記のサイト下にあるOPENというボタンを押して、Google Driveにいってそこからダウンロードしてください。
このサイトのテクスチャは、他サイトを比較すると数が少ないですが豊富な葉っぱのテクスチャや、指紋のテクスチャなど、特殊なテクスチャが非常に多くなっています。
Public Domain Textures
ライセンスについてはトップページの中央部分にあります。
こちらはテクスチャの数がまだ少ないですが、CC0のサイトとなっています。このテクスチャ配布サイトの珍しい点として、食料のテクスチャも置いてあるところにあります。
食品のテクスチャが欲しい方は、是非このサイトを見ておくとお目当ての食品のテクスチャが配布されるかもしれません。
3D TEXTURES
ライセンスについてのページ
こちらも非常に多くのテクスチャが配布されているサイトとなっています。
このテクスチャ配布サイトの特徴は何より特殊なテクスチャが多いということになります。
例えば、エイリアンの筋肉のテクスチャ、組子のテクスチャ、ハチの巣のテクスチャ等、非常に変わったものが多くなっています。
なので、テクスチャをどれだけ探してもないという場合、もしかするとこのサイトを覗けばあるかもしれません。
texturebox.com
ライセンスについては、トップページ中央部にある【Works in any 3D Software】という項目の左に書かれています。
このTextureboxもCC0でテクスチャが配布されているサイトとなっています。
このサイトの特徴はゲームなどに利用できるルーン石や化石入りの土のテクスチャがあるということが挙げられます。また大きな模様のついた壁など、他のテクスチャサイトでは見ることができないものが多いため、確認してみる価値が大いにあるサイトです。
Texture Ninja
ライセンスについてはページ左下にあるバナー
こちらのサイトは今までご紹介してきたテクスチャサイトは少し異なるサイトとなっています。まずこのサイトはPBRテクスチャを配布していません。なので、Normal画像などの質感を求めている方には必要ないサイトとなります。
しかし、例えば何かのサインや壁のペイントなど、ちょっとした部分にテクスチャを使いたい場合は、非常に便利なサイトとなっています。
Free Stock Textures
ライセンスについてのページ
こちらもフリーテクスチャが多く提供されているサイトです。
しかし、このサイトはフリーテクスチャは数多く用意されてはいますが、写真のようなものもたくさんあります。
なので、画像の種類としてはたくさんありますが、テクスチャとして見た場合少し少なく、写真のような画像も混ざってくるため探しにくい可能性があります。
これをテクスチャとして貼りつけるのではなく、模様として一部にのみつけるという使い方が一番いいと思います。
CC0以外でも便利なサイト
次に本章ではライセンスはCC0ではないものの、ほぼCC0に近いライセンスをしている非常に便利なサイトについてご紹介していきたいと思います。
フリー写真素材フォトック
ライセンスについてのページ
このサイトは完全にフォト専門のサイトとなっています。そのためテクスチャサイトかといわれたら微妙な所ではありますが、参考資料に利用できたり、背景などに町の夜景や風景を利用できます。
ライセンスはほぼCC0のようなものですが、被写体のイメージを損なうようなものは禁止であり、R18に使用する場合は別途注意があるため、必ずライセンスを確認してください。
無料DTP素材 【素材ページ 】食材・料理の著作権フリー写真
利用規約(ライセンス)についてのページ
このサイトは食材に特化したテクスチャサイトとなっています。野菜や果物など、ほかのサイトにはないものが非常に多くあります。
こちらもライセンスはほぼCC0のようなものですが、画像として再配布・販売は禁止となっております。
Textures.com
ライセンスについてのページ
こちらのサイトは登録制となっていますが、非常に高品質なテクスチャを無料の場合、1日15枚までダウンロードすることができます。
ライセンスについては少し複雑で、基本的には販売・配布は禁止となっていますが、3Dモデルのテクスチャとして利用した場合の注意書きが存在します。
デジタルマーケットプレイスで販売する3Dモデル、シーン、またはビデオゲームレベルで資料を使用できますか?
通常のテクスチャは、次の条件下で3Dモデル、シーン、またはビデオゲームレベルにバンドルされる場合があります。
-3Dモデル、シーン、またはゲームレベルのマテリアルをカスタマイズしました。
-すべてのマテリアルは、実際には3Dモデルで、シーンまたはゲームレベルで使用されます
-モデルと材料を1つのパッケージで販売しています。言い換えれば、テクスチャやマテリアルパックを販売するための抜け穴としてバンドルを使用しないでください。
モデルに付属のドキュメントに次のテキストを追加してください。
「このプロジェクトにバンドルされている1つ以上のテクスチャは、Textures.comの画像を使用して作成されています。これらの画像は、デフォルトでは再配布されない場合があります。詳細については、www.textures.comにアクセスしてください。」
重要:これの例外は、3Dスキャン、アトラスシート、3Dオブジェクト、サブスタンス、PBRマテリアル、HDRパノラマ、3Dブラシ、3Dオーナメントのカテゴリのコンテンツです。これらのカテゴリのマテリアルは、3Dモデルまたはシーンにバンドルされていない場合があります。これは、マテリアルを変更する場合にも当てはまります。変更は、これらのタイプのマテリアルをバンドルできることを意味するものではありません。
:License Questionsから引用後Google翻訳
本記事の内容は以上となります。
テクスチャといっても写真のようなものから取得したい場合もあると思いますので、その場合は自分でノーマルマップを作ってみるのもいいかもしれません。
本記事は以上となります。お疲れ様でした。